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トルコ旅行

 

 

トルコの家庭を訪ねて

2007年2月半ば、日本トルコ文化協会の方々と数人でトルコに10日間ほど行ってきました。今まで自分でトルコへ行った事は何度かありましたが、トルコ人と一緒に、しかもトルコ人の家に泊めてもらうことばかりの旅は初めてのことの連続で、今までと違ったトルコの暮らしが見えてきたように思います。


一番驚いたのが、泊めていただいた家で夕飯の時間帯になるとお客さんである私たちを訪ねて近所の人や関係者、親類がわらわらと集まってきて、まるで自分の家であるかのように御飯を食べ、お茶を飲み、わいわいと話をし、あまりトルコ語のわからない私にもどんどんトルコ語で質問を繰り出してくる所でした。家に行くと既に人がたくさんいることもしばしばで、皆が帰らないと誰がこの家の主人だったのかわからないようなこともありました。私たちは女性のグループだったので、もちろんもてなしてくださるのはトルコ人の女性のグループ。とにかくその「おばちゃんパワー」とホスピタリティ(お腹いっぱい、といっても御飯をよそってくれたり)に圧倒され、女性が元気な所だなという印象が強まりました。


あれこれと繰り出される質問は人それぞれ。しかし年齢や既婚か未婚か、職業は何かといった一般的な質問から、住んでいる家の広さ、月収、家賃、モノの値段から日本の人口まで幅広い分野がカバーされていました。日本の文化や宗教について聞かれることもしばしばで、一般的でも個人的でもいいからと言われると、普段あいまいに考えていたり、議論を避けて人に説明できるようなまとまった考えにしていなかったりするため、とっても困ってしまいました。しかも、「うーん」と考えていると親切に気をまわしてくれ、次の質問にいってしまうのです!!なんだか自分が情けない気がしました。やっぱり普段あいまいに考えていたり、どうでもいいかなと思ったりしていることはすぐに出てこないもの。改めて日本や日本の文化、自分の身の回りのことなどをきちんと見てみよう、考えてみようと思ったのでした。


その他、お邪魔した家はどこも、小さい子供が居てもさっぱりと整理整頓されていたり、食器がそろっていたり、寝具があっという間に準備されたり、本当に女性の目が隅々まで行き届いていて素晴らしく、しかもこちらが疲れない気遣いをしてくださり、とてもうれしかったです。子供の可愛がり方やしつけ方、家の整理整頓や飾り付けの方法、食器の使い方や御飯の献立など、トルコの家庭には生活のお手本になることがたくさんあります。女性ならば是非(男性でも)、トルコの家庭を訪れてみることをオススメします。
 



シャンル・ウルファの旅とスラ・ゲジェシ

トルコではまだまだ寒い2月。日本から来た友人らに同行し、イスタンブル留学中の私も聖地シャンル・ウルファを旅することとなりました。 イスタンブルから飛行機に乗り、ウルファ到着は夜の22時。ピリッとした冷たい空気に、幾つもの星が瞬く光景。これが私のウルファの第一印象でした。 一行の遅い到着にもかかわらず、現地のトルコ人家族らは私たちを温かく迎え入れ、豪華な家庭料理でもてなしてくれました。私たちからは日本の紹介として、トルコ人の女の子に浴衣を着付け、一緒に記念撮影をしました。

 

そして、チャイと手作りのお菓子を前に、ウルファについて、ウルファ由縁の預言者たちについての話を聞きました。多少言葉の不自由はあるにしろ、おしゃべりは尽きることがありません。しかし、トルコ人側から投げかけられた、日本の伝統や宗教に関する幾つかの質問に、答えが見つからず閉口してしまうこともありました。受け身で過ごすことに慣れてしまった、現代日本人の問題点に改めて気づかされた瞬間でした。 翌日、シリアとの国境ハラン、預言者エユップの洞穴、聖なる魚の池、預言者イブラヒム生誕の地を順に、現地大学生のガイドで巡りました。預言者の町としても知られるウルファには、トルコ国外よりも国内から多くの観光客が訪れます。

 

また、ウルファはシリアとの国境県であり、尚且つ親戚同士で国境を挟み合うほどお互いの距離が近い。そのためここに住む人々は、トルコ語はもちろんのことアラビア語、クルド語を話します。道行く女性は、この地特有のリラ色のスカーフを被っており、男性の中にはターバンを巻く人も。耳慣れない発音に、見慣れない格好。今回初めてトルコの東部を訪れた私は、トルコを離れ異国に来たような感覚を覚えました。 日も暮れると、はるばる日本から来た私たちのために”スラ・ゲジェシ”が開かれました。スラ・ゲジェシとは、この地方特有の仲間同士の晩餐会です。支え合いと助け合いを目的とし、音楽や民族舞踊の上演に加え、時には本の朗読や話し合いも行われます。必ず振舞われる料理は、チー・キョフテ。これは生の挽肉に挽き割麦、トマトペースト、香辛料を加えて捏ねて作られる肉団子の一種で、トルコ東部の名物です。たった7人の私たちに用意された会場はあまりにも豪華で、スルタン気分を味わいながら晩餐を楽しみました。料理人の手により、目の前でチー・キョフテが作られる様子も初めて見ることができました。

 

最後にお土産として、各々の名前入りの銅版細工と、名産の香辛料も頂きました。 興奮も覚めやらないうちに、到着した時と同じ星空の中、私たちは次の都市へと向かいました。短かかったシャンル・ウルファ滞在中に行った先々で色々なトルコ人にお世話になりました。ここにもう一度、感謝の気持ちを表したいと思います。

 

     
 
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