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講演会

アナトリア文明の特異性

―カマン・カレホユック発掘調査を通して―

中近東文化センター アナトリア考古学研究所 所長 大村 幸弘氏

 

日時

2010年02月09日(火)、18:00~21:00

 

場所

泉ガーデンコンファレンスセンター、7F Room1
東京都港区六本木1-6-1 「六本木一丁目駅」直結(南北線)

 

レジュメ
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講演者プロフィール

 

大村 幸弘 (おおむら さちひろ)
主要職歴
1982年 財団法人中近東文化センター研究員
1984年 財団法人中近東文化センター主任研究員
1998年 財団法人中近東文化センター附属 アナトリア考古学研究所長
現在に至る
 

業績紹介
「トルコにおける長年にわたる持続的な考古学的調査を基盤にした広範な文化交流への国際的貢献」に対して大村幸弘氏は、1972年9月にアンカラ大学言語・歴史・地理学部ヒッタイト学科においてアナトリア古代学をまなびはじめて以来、トルコの地でアナトリア古代史探究の仕事を継続的におこなってきている。大村氏はアンカラ大学の修士課程(ヒッタイト学科)と博士課程(中近東考古学科)に在籍中、トルコ各地やエジプトにおける数多くの発掘調査に従事している。10数年にわたり、豊富な発掘調査経験を蓄積してきたといえる。


1985年からは、中央アナトリアに位置するカマン・カレホユック遺跡の発掘調査を開始した。カマン・カレホユック遺跡は、長径200メートルをこえる巨大なマウンドからなる遺跡である。これは、位置的にも古代の交易路の要衝をしめる重要な遺跡といってよいだろう。すでに20年以上にわたる継続的な発掘調査を通じて、多数の貴重な発見を積みかさねてきている。それとともに、アナトリアを含む中近東一帯にわたる文化編年の標準遺跡としての成果を確立した。この業績は、中近東における考古学的研究として高く評価しうるものである。


2005年10月には、発掘調査の現地にアナトリア考古学研究所を創設した。この研究所を中心に、トルコだけでなく世界各国の研究者たちによる幅広い学術的・文化的な交流活動が活発におこなわれている。この活発な活動にともなって、さまざまな領域にわたる人的・文化的な交流がさかんになった。大村氏の持続的な仕事が、アナトリアの古代史の解明にとってだけではなく、国際的な文化交流と現地貢献の面において大きな貢献をはたしているわけである。


カマン・カレホユック遺跡の発掘調査をおこなう基地には、はやくから大規模な日本庭園が付設されている。この日本庭園の木々が立派に成長した現在、数万人のトルコ人観光客が毎年訪れるようになった。これは、トルコの人びとが日本文化と直接的に対面する貴重な機会となっている。カマン・カレホユック遺跡の位置する現地が、中近東の歴史と世界の広がりを同時的にかんがえる場の役割をはたしているといってよいだろう。


学術的研究を基盤としながら、持続的で効果的な文化交流を実践した大村氏の業績は、顕彰に値するものといえる。


単行本
『鉄を生みだした帝国』日本放送出版協会、1981年8月
『トルコ』山川出版社、2000年8月
『カッパドキア』集英社、2001年4月
『アナトリア発掘記』NHKブックス、2004年5月 など

 

 

 

     
 
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