Turkey Japan Cultural Dialog Society  











イベント情報

 

 

勉強会:日本で学ぶ教育、仕事、道徳について、2008年11月16日


2008年11月16日に世田谷区の桜上水南地区会館において講演が行われた。会員の日本に関する理解を深めるために、「日本トルコ文化交流会」によって開催された本講演に日本人の三人の講演者と会員の聴衆者が参加した。異なる分野のお方であった日本人の各講演者は、それぞれの観点から日本社会について興味深い内容で語った。
 

Highslide JS

Highslide JS

   

※上の写真をクリックすると拡大します。再度クリックすると元のサイズに戻ります。

 

 

佐藤麻里代氏は、自身の携わる会社の新入社員の教育と研修の分野から反映される日本社会の現状を語った。「詰め込み教育」から「ゆとり教育」へと変化した教育システムの影響で、上司の命令にひたすら従う社員から個性の強い性格の持ち主の社員が見られるようになったことに注目した同氏は、社員のその変容によってメリットとデメリットの両方があるということに注目した。その新型会社員は、与えられる任務を果たす時は、他の社員の助けや周囲とのコミュニケーション等を必要とせず、自分で問題解決に当っているという日本の会社にとって望ましくない態度に対して、自分の意見を強く主張し続けるというかつてなかった良い側面の両方を持っているという。これは、絶対的な権力者であった昔の上司
という常識を破り、部下との意見交換が出来る上司を生み出した。

渡辺吉人氏が、日本の経済的な変容について新聞などからの記事を基に語った。日本の経済の悪化につれて会社の雇用システムが壊れ、かつての「終身雇用」で一生の仕事が保証されるということがなくなり、雇用の不安定が生じたと指摘した渡辺氏は、社会におけるその影響には良い面と悪い面の二つの側面もあると主張した。悪い面としては、派遣社員というシステムで働く人たちが多くなったということがあげられる。この人たちは、一日の仕事とその収入で、明日の仕事があるかどうか分からないという不安定な状態で生活している。しかし、その分、仕事の忙しさで忘れてきた家族や近所のことも分かるようになり、仕事より重要なものの存在に気付いてという人たちも見られるようになったという。

最後の講演者であった内田雄一氏は、日本の宗教と道徳について語った。内田氏は、世界のさま様な国からの例を踏まえながら、日本以外の国々の道徳の基盤に宗教か「宗教的文化」があると主張した。話を、一神教と日本の例に絞った講演者は、日課が明白に決められている一神教の伝統と違って日本の宗教には一般向けの戒律がないと両方の伝統を比較した。神との関係で行動の方向を決める一神
教のその特徴と違って、日本人は、宗教に従って行動せず、周りの目を気にして行動を起こすと主張した内田氏は、そのことを「村」と名づけた。さらに、日本社会の全体を「村」の概念で語ることができると指摘した同氏は、現在の日本の社会にはその「村」ということがなくなっていると訴えた。日本社会の道徳の保持やその改善のために、その意味で、村の外にもオープンな「村興し」が必要であると主張した。

三人の講演の後、異なる分野のプロパーである会員と講演者の間にビビッドな議論が行われた。最後に、今後の活動としてトルコ側からの発表という提案が出され、今日の講演会は終了した。

 

     
 
ホーム | 交流会について | 入会申し込み | イベント情報 | トルコ旅行 | アワード | ニュース | リンク集 | お問い合わせ
 
Copyright© 2008 Turkey Japan Cultural Dialog Society